昨今、業界・業態を問わずビジネスのグローバル化が進んでいます。NRIも「PCLifecycleSuite」のサービスを提供しているお客様から、海外の運用についてのご相談をよくお受けします。その中でも、特に多いのがアジア拠点についての悩みです。
アジア拠点のIT基盤運用は、北米・欧州に比べ小規模な体制でまかなわれていることも多く、ビジネスの急速な拡大についていけない状況も多いのではないでしょうか。特に「PC」は最もユーザに近いところに存在するという特性上、日本から海外に対し管理・運用を実施するのは非常に困難と言えます。反面、非常に高いセキュリティリスクになりうるのも事実です。
NRIは、これらお客様の課題や不安にお応えすべく「PCLifecycleSuite@Asia」を提供します。
各企業様を訪問し「その課題は日本の情報システム部門の責任範囲ですか?」と問いかけた際、明確に責任範囲を回答できる企業様は僅かと言えます。特にアジアに関しては、ビジネス規模の拡大が急で十分に整備されていない状態で日々の運用を実施しているケースが散見されます。
システム・アプリケーションは距離的な問題が少ない場合も多いですが、「PC」はユーザの手元にあるものを管理すると言う面から、特にこの傾向は顕著です。この責任範囲が曖昧であるがゆえに「アンチウィルスソフトが入っているか分からない」と言ったセキュリティリスクや「海外は別運用」と言った無駄が放置されてしまうのです。
NRIが持つTobeモデル策定フレームワークを使用し、「現状把握」「課題の明確化・仮説立案」「改善案の作成」の3ステップから貴社のあるべき姿を導き出します。「だれが」「なにを」「どのレベルで」実施するのかと言った基本的な役割分担モデルから、事例に併せた最新型Global運用スタイルの立案までを実施します。
昨今、海外での業務も単純作業を委託すると言う選択肢のみでは無く、知的作業や時には本社機構の一部と言った高付加価値業務を委託する方向に動いています。そういった背景の中で、海外業務に必要とする情報の重要度が増してくることは必然と言えます。
しかし、海外に存在するPCのセキュリティレベルは依然として低い企業が散見され、情報漏洩やウィルス対策に苦しんでいるのが現状ではないでしょうか。「セキュリティは低いところから破られる」と言う原則から、日本のセキュリティレベルをいくら高めていても、海外のセキュリティレベルが低ければ、そこからのウィルス感染・情報漏洩は十分にあり得ます。
NRIはこれら海外の課題を解決する二つのサービスを準備しています。
グローバルでビジネスを展開する企業であれば一度は「PCのグローバル機種統一を図ってコスト削減」や「運用のグローバル統一化」を検討したことがあるのではないでしょうか。しかし、海外での作業となると「現行の国内ベンダーは契約の範囲外」「結局、海外の別ベンダーを自らマネジメントするためコスト高」などの課題が発生してきます。
また、現地でやるべき作業が定義されたとしても、いざ実際に効率化を目指すフェーズでは「誰に頼めばいいのか分からない」「海外に強いパートナーはあるが、PC運用分野に強いのか分からない」と言った問題も乗り越えなければなりません。まだまだPC運用の分野では、海外において日本と同じマインドで運用が可能なパートナーは数少ない状況です。
NRIでは、海外サポートを事例を最適化し、増設移設撤去・障害対応・資産管理と言ったPCの基本運用をワンストップでご提供します。また、運用は海外においても構築してからの継続改善が重要です。海外の運用情報も日本にある「PCLSコントロールセンター」に集約され、日本と同じ継続改善プロセスと照らし合わせ、日々改善を図ります。